解説者:世界初、安定・持続型ビタミンCの発明者 薬学博士 武藤徳男
【解説動画6】パート2(後編) 白内障の予防はこちら
●白内障予防にビタミンCは有効?
白内障とビタミンCの関係ですが、予防ということに関してはビタミンC摂取量が多い人ほど白内障にかかる割合が低いことが疫学調査(多目的コホート研究、2007年)で示されています。ただ、老人性白内障など高齢による発症(要因が複雑で多岐にわたる)ではビタミンC摂取が多ければ全て予防できるという訳ではないようです。しかし、白内障のもとである水晶体の白濁は酸化障害ですから、眼の房水中にビタミンCが血液中濃度の20~50倍ほども存在することは、その抗酸化活性が防御に働いていることも確かです。今からでもしっかりと継続してビタミンCを摂取して眼の房水をはじめ体内の各組織中のビタミンC濃度を高く維持することが重要なのです。私たちも実験的白内障モデルを使って安定型ビタミンC誘導体であるAA-2Gが最も有効に発症予防効果を発揮することを実証していますが、これはあくまで鶏胚を使った実験結果ですから、そのまま人にはあてはめられかもしれませんが、参考にはなります。
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